私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編


「………………俺は香音と約束したんです
 香音が起きるまで手を握っていると………他の人からしたらどうでもいい約束かもしれませんが………俺にとっては香音との大切な約束です
 だから起きるまでは側にいます」

「…………………本当に優しいんですね
 香音さんが下山さんのことを好きになる気持ちも分かります」

「全然そんなことないですよ
 香音………何を考えているのかよく分かりませんから………………
 何が本当のことなのか…………」

「………………それでも、下山さんのことが好きで大切だということは本当だと思いますよ
 香音さんの心から笑った顔………久しぶりに見ましたから
 とても………幸せそうでした」

「……………だといいんですけどね」

「下山さん……………
 とりあえず………絶対に無理だけはしないでください
 下山さんが倒れてしまったら元も子もないですから………」

「そうですね………気をつけます
 香音に心配もかけたくないですから」