私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編


「……酸素……マスク…………外したい……………」

「ダーメ
 今つけたばっかだろ?」

「……………いらない」

「…………もう少しだけつけてような
 苦しくなっちゃうから」

「苦しくない………」

「外したら苦しくなっちゃうよ」

「……邪魔」

「邪魔じゃないよー」

「…………邪魔だもん」

「…………何するのに邪魔?」

「…………話すのに」

「ちゃんと聞こえてるよ
 ちゃんと伝わってるから」

「…………………」

「それにほら、酸素マスクは香音が呼吸しやすくしてくれてる訳じゃん?
 逆になかったらお話し出来なくなっちゃうかもよ?」

「……………こんなのなくても大丈夫」

「もー…………俺が心配だからつけてて?
 外したら………苦しくないかなーって心配になる
 1分置きくらいに大丈夫?って聞いちゃうよ?」

「……そんなに弱くない」

「それくらい俺は心配なの!
 大好きで大切だから………心配
 こんなに心配してるの香音にだけ」