「………………山中先生はどこまで香音のことを……?」
「…………全然知りません
何も話してくれないので……
ただ………男性関係で何かあったのかなと………」
「どうしてそれを………」
「あれは………香音さんがここの病院に転院してきて2、3回目の通院時でしたかね………
最初は僕が担当ではなかったんですよ」
「えっ………そうだったんですか?」
「はい
別の人が担当だったんですけどね…………少々高圧的な部分があったので……香音さんとは合わなかったんでしょうね
ある日たまたま香音さんの診察中のところを通りがかって………」
「その時に………」
「泣き叫んでる声が聞こえたので………中を覗いてみると…………その先生が呆れた顔で看護師に抑えるように指示して………香音さんは動けなくなって…………
そこからですね………悲痛な叫び声………医師が近づく度に増す怯え………全身の震えが酷くなっていって…………さすがに見ていられなくなりました
他の医師にはあまり口出ししない決まりなのですが…………思わず止めに入っちゃいましたね」


