「いつも抵抗してます
ただ山中先生がすぐ捕まえるだけで」
「……………確かに最初の頃は逃げられましたけど……最近はあまり逃げようとしなかったですよね?
どうして今日は?」
「………………どうしてそんなに聞いてくるんですか?
やるなら無理矢理やればいいじゃないですか…………」
「…………君はそうやってすぐ無理するから
たとえ今無理矢理やっても………次やる時に今回よりももっと抵抗すると思いますし
ちゃんと今、君がやりたくない理由と向き合ってから僕はやります」
真っ直ぐ見つめられ何も言えなくなった
ただ静かな時間が流れる
どうして山中先生は…………こんなに私に構ってくれるんだろう……
少し考えてから山中先生の方に腕を出した
「………これは?」
「……………やるならやってください
…………………山中先生なら失敗しないと思うので…………」
「……………なるほど……そういうことでしたか……
先に言ってくれれば僕がやっていたのですが………」
「……………採血やるなんて聞いてません」
「………そうですね
…………すみません、辛い思いさせてしまって
大丈夫でしたか?」
「…………まぁ」


