私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編


「例えば?」

「………………あくまで私が感じたことですよ?
 まだ会ったばかりで本当のところは分からないですけど………」

「それでもいいから
 河本のこと少しでもいいから知りたいんだ」

「…………………下山先生のクラスは………仲が良すぎるんだと思います」

「えっ…………それがダメなのか?」

「ダメではないと思います
 そういうクラスを作れるのも凄いと思います」

「じゃあ…………」

「他のクラスって2、3人くらいの子達がいつも固まって話してたりしてませんか?
 私もそうだったように」

「あぁ………グループがあるよな………」

「下山先生のクラスにはそれがない
 言うとすれば、クラスのみんなで一つのグループって感じですよね」

「みんな仲良くやってくれるからグループ分けをする時とかは楽だな」

「逆に…………そこに馴染めなかったら辛くないですか?」

「…………………」

「他のクラスみたいな小さいグループであれば別に一人でいても何とも思わない
 一人でいたい者同士、一緒のグループになることだってある」

「……………っ」

「ただそれが出来なかった
 みんなが仲良すぎて
 それに河本君、数学以外も勉強得意ですよね?」

「あぁ………学年一位を取り続けてる」

「だからこそ、学校に来る理由を見つけられなかった
 自分で勉強出来るのであれば授業に出る必要性もあまりない
 それなら教室に行く意味がない
 友人関係もめんどくさいだけ………………っていうのが私が考えたことです」

「お前…………凄いな…………」