私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編


「忘れて!!」

「えー、どうしようかなー」

「……………仕方ないじゃん
 寂しかったんだもん…………雄斗もいないし家にも居場所なくて……………」

「別に俺は怒ってないよ
 悔しいけど………そういう環境にさせたのは俺だし」

「雄斗のせいじゃ…!」

「俺のせいでもある
 だって香音に会おうと思えば会えたんだよ?
 家に行ったり倖輝に無理矢理頼み込んだりしたりすれば
 でもそれをしなかったのは俺だから
 そういうことをしても俺が責める権利はない」

「雄斗……………」

「それで………いつから香音は家での居場所失ったの?」

「……………高2の冬くらいかな………
 お父さんが再婚するって話聞いて
 私が反対することでもなかったし………
 家に帰りたくなくて………元カレと遊んでた
 なんだかんだ………その人がその時の私を支えてくれてた
 その人がいなかったら………大学に行けなかったと思う」

「………………それがさっきの………悠馬って奴か?」

「うん…………悠馬がね、私の心を支えてくれてた
 どんなに酷いこと言っても……ずっと側にいてくれたんだ
 ずっと大丈夫だよって……言ってくれたのに……………私は…………」

「そんなに自分を責めるな………
 俺はお前が逃げてくれて嬉しいんだぞ?」