香音といると時間はあっという間で気づけば香音の家の前まで来ていた

「あれ、翔太?
 翔太ー!」

「あ、おい!」

香音は繋いでいた手を離してアイツのところへ小走りで向かっていった

俺も慌てて追いかけた

「あ、香音!
 どこ行ってたんだよ
 心配したんだぞ?」

「………私何かした?」

「いや、お前が約束断るの珍しいから………
 それに病院行くって言ってたから
 声元気なかったし、何かあったのかなーって」

「それは本当にごめんね!
 割ともう元気になったよ」

「本当かよ
 顔色まだ少し悪いぞ」

「えー?
 そうかなー?」

「そうだよ
 病院大丈夫だったのか?」

「……………もう二度と行きたくない」

「ハハっ!
 相変わらずだな、その病院嫌い
 また行かなかったら俺が無理矢理連れてくぞー」

「酷いなー
 まぁそう言って優しいから無理矢理は連れて行かないんだろうけどさ!」

「俺だってやる時はやるぞ
 お前のためだからな!」