私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編


「…………………………」

「大丈夫ですよ
 少なくとも君が寝るまではいますから」

「…本当…?」

「はい
 君が夜更かししないか心配なので」

「先生酷いな〜
 さすがに私もそんなことしないよ」

「こんな時間まで起きてるのはどこの誰ですか?」

「…………私だね
 まぁ先生にも会えたし………大人しく戻るよ」

「そうしてください」

そして玲華はちゃんとベッドに戻ってくれた

「先生…………私、家に帰れるかな……」

「帰れますよ
 僕が絶対に帰らしてあげますから」

「……………ねぇ…先生………ギュッてして欲しいって言ったら……………迷惑…?」

「どうしたんですか?
 急にそんなこと言い出して……」

「分かんない…………でも………山中先生の温もり感じたいなーって」

「今、手握ってるじゃないですか」

「足りないよ……」

「…………………………」

「迷惑ならいいよ…………」

「迷惑なわけないですよ」

そして寝ている彼女の体をそっと抱きしめた