【linK】のことが転校生にバレたことをスマホ越しに打ち明ける。

 柾輝くんはうるせーうるせー言いながらも聞いてくれた。

 そして一通り私がしゃべり終わった後に口を開く。

「つまり声とほくろの位置でバレたのか。よほど拡大しないとお前の小指のほくろは見えないだろ。世の中にはそういうの見てる奴もいるってことだ。気を付けろよ」

「うん……」

「しかしまあそいつは耳がいいんだな。この界隈だと、絶対音感や相対音感、人の声の聞き分けに長けている奴は珍しくないけど。今回は運が悪かったな。口止めはしたのかよ?」

「し……てない」

「はあ?」

 口止めどころか話したければ話せばいいとまで言った。柾輝くんが呆れているのが伝わってくる。