♢♢♢
爆発が起こったような大歓声に、私ははっと我に返った。
鳴り止まない拍手と声援に、曲を歌い終えてしまったことに気付く。
頭が真っ白でなにも考えられない。
ただ分かることは、観客の放つとてつもない熱と、隣で沢里がボロボロと涙を零していることだけだった。
また泣いてる。
そう言おうとした瞬間、沢里にがしりと肩を組まれ、そのまま一緒にお辞儀をさせられた。
そうだ、歌い終わったなら舞台からはけなければ。
「リンカーーー!!」
「ハルーーー!!」
名残を惜しむかのような呼びかけにゆるゆると手を振って、私たちは舞台裏へと下がった。
「ちゃんと、歌えた、よね?」
ぽつりと自分自身に問いかける。
しまったと思った。途中から周りが見えていなかった。
沢里だけを頼りに歌っていた。
でもミスはなかったはずだ、そう無理やり納得する。
爆発が起こったような大歓声に、私ははっと我に返った。
鳴り止まない拍手と声援に、曲を歌い終えてしまったことに気付く。
頭が真っ白でなにも考えられない。
ただ分かることは、観客の放つとてつもない熱と、隣で沢里がボロボロと涙を零していることだけだった。
また泣いてる。
そう言おうとした瞬間、沢里にがしりと肩を組まれ、そのまま一緒にお辞儀をさせられた。
そうだ、歌い終わったなら舞台からはけなければ。
「リンカーーー!!」
「ハルーーー!!」
名残を惜しむかのような呼びかけにゆるゆると手を振って、私たちは舞台裏へと下がった。
「ちゃんと、歌えた、よね?」
ぽつりと自分自身に問いかける。
しまったと思った。途中から周りが見えていなかった。
沢里だけを頼りに歌っていた。
でもミスはなかったはずだ、そう無理やり納得する。
