美魔男の完璧な仕事に心が溺れる



 その後は、神社やお寺を巡り、紅葉スポットを堪能した。とにかく人が多くて、翔は必要以上に沙羅を抱き寄せて歩く。何度もウィルに注意を受けながら、それでも抱き寄せずにはいられなかった。
 そして、四人は、夕方前に宿泊するホテルに到着した。ホテルの前には白い砂浜と真っ青な海が広がっている。三人はチェックインする前に海へと繰り出す。そんな三人に翔も遅れてついていった。
 じゃれ合う三人を見ながら、翔は事前に調べておいたホテルのセキュリティを確認する。この地域ではかなりグレードの高いホテルだけれど、でも、翔からすれば、セキュリティは万全ではない。
 
 そして、フロントでチェックインをしている中、ミナが「オーマイゴッド」と叫び始めた。
 翔も気になってその場へ行ってみると、フロントの前で三人は何やら頭を抱えていた。どうやら三人一緒のトリプルルームを予約していたはずが、ツインルームが二部屋に変更されていたらしい。
 もともとトリプルルームは空き室が出たらという話だったのだけれど、ミナが勘違いをしていたらしい。