美魔男の完璧な仕事に心が溺れる



「え、これ? ミナ達へのお土産かな」

「お土産??」

 翔は女の子のノリというか感覚が全く分からない。どれだけのお土産がそこに入ってるんだ??
 沙羅はそんな翔を見て笑っている。
 翔は沙羅のスーツケースと自分用の小さなボストンバッグを持って、駐車場へ向かう。隣を歩く沙羅は、その先に停まっている車を見て驚いた。

「車が違う!」

 翔は楽しそうにドアを開ける。

「実は昨日の夜に車を替えた。あの車は小さいから三人を乗せてドライブするにはかなり厳しいし、これは七人乗りだからゆったりくつろげる」

 実は、昨夜の内に、仁が仕事で使っていた警護用のアルファードをわざわざこのホテルまで持ってきてくれた。A&Wはこの手の車を三台所有しているけれど、中々空きがない。最近の警護は大きめの車を求められる。クライアントの人数が一人だったとしても。