美魔男の完璧な仕事に心が溺れる



「実は、俺の方からも重要な提案があって」

「提案?」

 翔は真面目くさった顔でそう言った。その前に、このカップに入った紅茶を堪能して、グッド!と沙羅に笑いかける。本当に美味しかった。紅茶の上品なテイストが沙羅の雰囲気にピッタリ合っている。

「沙羅が受け入れてくれればの話なんだけど…
 沙羅が良ければ、俺をここのゲストルームに泊めてほしい。
 隣にある警護の人用の部屋は、ちょっと俺的にはNGなんだ…
 沙羅のプライバシーを考えても、俺はここのゲストルームを拠点とした方がいい気がして」

 こんなアバウトな説明では、きっと沙羅は混乱をする。
 でも、警護用の部屋の状況を事細かに話すわけにはいかない。たとえ、このホテルのオーナーの娘だとしても。

「何か問題でもあったの?」

 翔は静かに首を横に振る。

「沙羅、あっちを見て。あそこも、そして廊下の先の方も」

 沙羅は翔の言う通り、指差した場所に目を向ける。