翔は沙羅の隣に座り、マイクの視線から目を逸らさない。マイクはそんな翔にいきなり要件を話し出した。
「翔からのメッセージを僕も読ませてもらった。もちろん、父のロバートにもちゃんと伝えたよ。
でも、父の反応はいいものではない。
君自身に問題があるんじゃない。ボディガードという職業が、父が首を縦に振らない理由なんだ。
君たちA&Wは、もちろん秘密をしっかり守ってくれる。それはうちの企業だけではなく、他のクライアントの秘密も含めてだ。ちゃんと訓練されてるからね。
でも、こちら側としては、そんな風にあらゆる秘密を共有している人間は危険極まりない。いくら最愛の妹の恋人だからとしても」
「はい… 分かってます」
沙羅はそんな翔の仕事についてしっかりと考えた事なんてなかった。マイクの話を聞いて自分の浅はかさに落ち込んでしまう。
「それで…
これは僕からの提案なんだけど」
マイクはそう言うと、チラッと沙羅の方を見て微笑んだ。



