美魔男の完璧な仕事に心が溺れる



「僕の可愛い妹がこんなに心から愛する人に出会ったのなら、兄貴として何もしてやらないわけにはいなかい。
 でも、パパの心を動かすのはたいへんな事だ。だから、沙羅も強くならなきゃダメだよ」

 沙羅は大きく頷いた。パパだって翔の事をきっと気に入ってくれる。それが今じゃなくても…

 沙羅とマイクは翔を誘って、空港内にある日本料理のレストランでランチをする事にした。そのお店はVIP専用の隠れレストランだ。予約が入った時点で、普段は開けていないお店をオープンする。人に知られたくない会食等によく使われる、お金を持っている人達のためのお店だった。沙羅にとってはいつもの光景だけれど。

「初めまして、細谷翔と言います」

 沙羅は翔の顔を見てホッとしている。
 翔は沙羅の兄のマイクに対して臆する事もなくいつもの表情だ。改めて、翔の立ち姿やスマートな振る舞いやそれ以上に完璧なビジュアルに惚れ惚れする。マイクだって、世間一般ではイケメンの部類に属するし、たくさんの女性がマイクの事を好きになる。でも、沙羅にとっては、マイクには申し訳ないけれど、比べるなんて考えられないくらい翔が素敵だった。