「パパは…
その翔からのメッセージをまだ読んでいないの?」
パパは笑顔で頷いた。
「沙羅… 翔は悪い男じゃないよ。
色々調べてみたら、彼はすごく優秀でこれから先も期待できる人間だ。
でも、沙羅の結婚相手じゃない。
それだけはちゃんと理解してほしい」
そう言ったのは、パパではなくマイクだった。
「僕は付き合うくらいの関係なら、翔と恋人同士になるのは何も問題ないと思ったんだけど、パパは反対らしい。その理由はパパに聞いて」
沙羅はもう一度パパを見る。パパは頷いているだけで何も言わない。
「マイク…
翔はメッセージにどんな事を書いていたの…?」
マイクは静かに微笑んだ。
「多分、沙羅がパパに今話したいと思っている、同じ事だよ。
翔は間違いなく立派な人間だ。それは僕もパパも認めている」
マイクはそう沙羅に伝えると、困ったようにパパを見つめた。
「沙羅、今日は時間がないから、またゆっくり家で話をしよう。
それと、今日、必ずアメリへ帰る事。ママも沙羅の帰国を首を長くして待ってるから」
パパは早口でそう言った。沙羅は小さく首を横に振り続けている。



