「沙羅、おいで」
沙羅はパパの胸に飛び込んだ。パパの温もりが懐かしくてたまらない。
「沙羅、愛してる。
沙羅が無事でいてくれて、それだけで嬉しいよ」
沙羅は涙でぐしゃぐしゃになった顔のまま、パパに翔の事を話し始めた。いきなりでまだ早すぎるかもしれない。でも、翔の事を今すぐに伝えたい。パパを説得するために自分なりに色々な計画を立てていたけれど、もう、そんな事どうでもいい。ただ、ただ、翔の事を話したかった。
「パパが私のために付けてくれたボディガードの人が、私の事を命を懸けて守ってくれたの…
ほんの数分違ってたら、その人はきっと撃たれてた。
私だって、あの場所で死んでたかもしれない。
パパ… 翔が、守ってくれたの…」
沙羅はありのままを話すだけだった。これ以上の事実はない。翔はピストルを持った相手に果敢に立ち向かってくれた。
「細谷翔…
A&W所属、ボディガード界では超優秀なエリートとして有名」



