美魔男の完璧な仕事に心が溺れる



 沙羅と翔がラウンジに入ると、すぐにスタッフの人が対応してくれた。沙羅の顔を確認して何やらタブレットに打ちこんでいる。すると、奥の方から兄のマイクが歩いてきた。沙羅は飛び上がるほど驚いた。マイクがパパと一緒に居るなんて、誰にも何も聞いてない。沙羅はすぐに翔を守るように、翔の前に立ちふさがった。

「マイク、仕事は大丈夫なの?」

 沙羅は英語で早口で聞いた。

「大丈夫だよ。最近は、パパの仕事も手伝ってる。沙羅だってよく知ってるだろ」

 マイクも英語でそう答える。でも、すぐに翔の方を見て軽く会釈をした。

「細谷翔さん、初めまして。沙羅の兄のマイクと言います。
 今回は沙羅のことをしっかりと守っていただいて本当に感謝してます。
 それと、沙羅の警護に関してはここのスペースでは大丈夫なので、しばらくフリーで過ごしてください。
 また、連絡します」

 マイクは沙羅よりも日本語が上手い。そのため日本で仕事がある時は、パパの通訳として同行する事が多かった。沙羅はその事を思い出して、少しだけ納得をする。