沙羅の睡眠の邪魔をしないよう、翔はシャワールームへと向かった。
翔がシャワーを浴びて自分の部屋に戻った時、翔の仕事用のスマホが点滅していた。七海と唐澤からメッセージが入っている。翔はスマホを開く前にとりあえず服を着た。仕事モードに頭を切り替える事が嫌で嫌でたまらない。翔は無理やり冷たい水を飲み干して大きく息を吐く。そして、仕事モードのスイッチを入れた。しばらくして、やっといつもの勝気な瞳が戻ってくる。というか、そんな風にしてまで中々仕事モードに体が戻らないなんて、本当あり得ない事だった。
翔はまず七海のメッセージを開いた。七海からの要件は昨夜の龍也の事だった。警察の方で取り調べを受けているということ。翔はOKと返信をした。この件は沙羅には伝えない。龍也の情報はまだ耳には入れないつもりだ。
そして、次は唐澤からのメッセージを開く。翔はその短いメッセージを見て、一気に疲れを感じてしまった。
“明日の朝、沙羅の父親が日本へ来る。
取り急ぎ電話がほしい”



