美魔男の完璧な仕事に心が溺れる



 沙羅の肌質や温もりを知ってしまった今、翔はもう他の女は抱けないと思った。もう沙羅以外は抱けない。いや、抱く事もないだろう。
 沙羅という媚薬は翔の心を虜にした。何度抱いても、何度愛を囁いても、また抱きたくなるし愛を囁きたくなる。翔は子供のように沙羅の胸の中に顔を埋める。もう元には戻れない。

「沙羅… 愛してる…」

 息も絶え絶えでそう言うと、沙羅はキスで答えてくれた。
 二人は場所を変え、沙羅の部屋のベッドの上でまた何度も愛し合う。そして、そんな二人が疲れ果てて眠りについたのは、朝陽が東の空をオレンジ色に染め始める、そんな美しい朝だった。

 翔は元々ショートスリーパーだ。でも、まだ、ベッドから出たくない。
 翔の隣でぐっすり眠っている沙羅の顔を見ているだけなのに、何でこんなに心が穏やかなのだろう。翔はそんな沙羅の鼻の頭をツンと指で突いた。
 翔は、まるで大好きなお母さんにほったらかしにされた三歳の子供のようだ。お母さんが忙しいのは分かっているのに、お母さんに抱きしめてもらいたい。そんな甘酸っぱい過去の記憶が蘇り、自分自身のバカさにため息をつく。