「…翔」
沙羅はもう立っていられない。翔の濃厚なキスに体の力が抜けている。それでも、翔はそんな沙羅のくちびるから自分のくちびるを離す事ができなかった。翔はキスをしたまま沙羅を抱き上げ、そのままソファへ連れて行く。
「翔… 愛してる…」
沙羅はあまりにもセクシー過ぎた。沙羅の一つ一つの仕草が翔の欲望をかき立てる。翔は大きめのソファに沙羅をそっと寝かすと、その隣に自分も寝転んだ。その時だってくちびるは重ねたままで、濃厚なキスは止まらない。
「沙羅…
もう、俺も無理だ…
沙羅が欲しい…
でも、まだ、こんな事しちゃいけない…
だって、沙羅は大切なクライアントで、俺はこんな事するために沙羅の近くにいるわけじゃなくて…」
翔は感情に飲まれるという事自体、初めての体験だった。理路整然と物事を組み立てるいつもの自分が完全に姿を消している。でも、どうしようもない感情に支配されている自分が心地よくてたまらない。
沙羅の吐息の甘い匂いに、翔の全ての神経がひれ伏していた。
…マジで、一体、俺はどうなってしまったんだ?



