「翔…
私は明後日にはアメリカに帰る…
今は、それが悲しくて怖くてたまらない…
翔とたくさんキスをして、翔にたくさん抱きしめてもらって、でも、悲しくてしょうがないの…
翔との繋がりは明後日で終わりでしょ?
だから… 距離を置いた方がいいと思う…」
沙羅はそう言いながら、翔の胸の中から出ようとした。沙羅の顔は涙でぐしゃぐしゃになっている。
翔はもう何も考えられなかった。今日、龍也が逮捕された時点で、翔の仕事はほぼほぼ終わっている。でも、沙羅がアメリカへ発つその時まで翔の警護は続いていく。続いているけれど…
翔は翔の胸の中で苦しんでいる沙羅をさらに強く抱きしめた。今の気持ちを言葉になんかできない。
…もう、俺は完全に感情に支配されている。
翔は泣きじゃくる沙羅の頬を優しく指で拭うと、ゆっくりと沙羅のくちびるに自分のくちびるを重ねた。でも、その優しさは初めだけで、その先はあり得ないほどの激しいキスになる。
もう、何も考えられなかった。沙羅の存在が翔の全てだった。沙羅も翔に負けないくらい、激しくキスを返し絡み合う。



