美魔男の完璧な仕事に心が溺れる



…私も翔を癒してあげたい。
 ここはタクシーの中なのに、翔のキスは激しくて情熱的で沙羅の身体中の力を奪ってしまう。こんなキスは初めてだった。まるで魂と魂が繋がったような、そんな気がした。

「翔… 愛してる…」

 沙羅の瞳からまた涙が溢れ出る。翔への想いは間違いなく本物だった。
 もし、あの時、翔を失っていたら…
 沙羅は翔の吐息とキスだけで頂点へ達してしまう。それほど、沙羅は翔の全てに惹かれている。
 もし、あの時翔を失ったのなら、きっと、すぐに後を追った。それだけ、沙羅の中で何かが変わってしまっていた。



 翔は沙羅にキスをした事を後悔していた。
 まだホテルに到着するには時間がかかるのに、ましてや、ここは事務所お抱えのタクシーの中だ。でも、自制心が働かない。沙羅への想いは翔を簡単に獣に変えてしまう。

「沙羅… ごめん…」

 翔はそう言うと、無防備に翔によりかかる沙羅の身体を起こした。キスは止めなきゃいけない。