「翔は大丈夫だから。
あいつは何があっても死なないし、ケガだってしない。
訓練所でも身体能力が飛びぬけてて、忍者か?スパイダーマンか?なんて、教官さえ驚いてた男なんだ。
大丈夫だよ。
それより、沙羅ちゃんを不安なままにさせてる俺の方が、翔に命を狙われるよ。
だから、何にも心配しなくていいから、ね」
沙羅は七海の優しい笑顔に少しだけ癒される。でも、翔の無事な姿を見るまでは安心なんてできない。
沙羅の身体は、恐怖と不安のせいでガタガタと震えていた。七海の言葉を聞いても涙が溢れ出る。翔の事が心配で、息をするのもやっとだった。そんな沙羅と七海の横を警察が何人も通り過ぎる。
「龍也はやっぱりお父さんと繋がってた。
拳銃を持ってたところでアウトだし、拳銃なんて反社と繋がってなきゃそもそも手に入れる事なんてできない。
結局、そういう人間だったんだ」



