「沙羅、マジで笑わせないで…」 「え、何もしてないよ」 沙羅は翔が何にウケているのか全く分からなかった。でも、翔が楽しそうだから、沙羅も笑顔になる。美味しいおせんべいを頬張りながら。 「でも、よかった… 翔が笑ってくれて」 沙羅は素直にそう思った。ボディガードとして沙羅の近くにいてくれるだけだとしても、それでも翔に嫌われたくない。 「翔、ありがとう…」 沙羅は心から感謝した。翔に出会えた奇跡に本当に感謝する。この先、この縁が続かないにしても…