美魔男の完璧な仕事に心が溺れる



 翔は自分のスマホをいじりながら、沙羅の方を見た。うんうんと頷くけれど、その顔は何だか怒っているように見える。
 でも、もう沙羅の決心は揺るがない。龍也に会うために日本へ来た。アメリカにいる時は、龍也に会いたくてたまらなかった。お互い画像付きで近況の報告もし合って、SNSでの繋がりだけど、すごく楽しい時間を共有してきた。その二人だけの時間を考えてみても、龍也の裏切りなんてあり得ない。
 沙羅は何だか気持ちが楽になった。翔はパパに頼まれて神経質になっているだけ。パパの圧力が強力な事を、沙羅が一番よく知っている。
 パパが翔を責めるような事があっても、それは沙羅が阻止すればいい。パパは沙羅のいう事は絶対に聞いてくれるから。
 沙羅は気持ちに余裕ができたせいで、一気にお腹が空いてきた。
 ミナとウィルと一緒に買った日本のお菓子がまだたくさん残っている。沙羅はそれを持ってきてテーブルの上に広げ、そして、翔を見て優しく微笑んだ。