美魔男の完璧な仕事に心が溺れる



 沙羅は翔の承諾など得ずにすぐに返信をする。
 夜になるなら会う事は無理だと言うつもりだった。もう予定が入っていると噓まで添えて。
 翔は何も言わずに窓際のリクライニングシートに腰かけている。スマホで誰かとやり取りをしているのか、スマホを持つ指先が慌ただしく動いていた。
 すると、すぐに龍也からメッセージが届いた。

“夜にはならないから安心して 
今夜中には待ち合わせの場所を決めるから待っててほしい”

 沙羅は了解と返事をしてメッセージのやり取りを終わらせた。沙羅にとって龍也は悪い人ではない。人を偏見で判断したくないとそう思っている。それに親と子どもは全く別の人格であって、龍也とここ数か月SNSで交流をしてきた沙羅だから分かる事がある。

「今夜中に待ち合わせの場所と時間を決めるって」