「私は大丈夫だよ… 安心して」
それは本心だった。龍也に限ってそんな事は起こらない。
すると、沙羅のスマホがメッセージを着信した。沙羅はテーブルに置いてあったスマホをすぐに確認する。
「龍也君からだ」
沙羅は震える手でスマホを操作する。すると、隣に座っていた翔はさりげなく場所を移動していた。翔にとっても重要な情報なのに、沙羅のプライバシーを優先してくれている。
沙羅はメッセージを開いてみる。どうか、いい返事でありますように…
でも、龍也の返事は、沙羅のホテルで会おうという提案を拒否するものだった。理由は龍也の仕事先からものすごく距離が離れている事、主要駅に近い場所を考えている事とか。
沙羅がその事を翔に伝えると、翔は想定内のようにただ頷くだけだった。
「ものすごく遠い場所で仕事をしてるんだ…
でも、まだ待ち合わせ場所が決めれないのは、夜の待ち合わせになるってこと?」
沙羅は独り言のようにそう呟いた。夜には会いたくない。



