美魔男の完璧な仕事に心が溺れる



「俺は沙羅の近くに必ずいるから。
 そして、一時間くらい二人が話したら、俺が沙羅を迎えに行く。
 俺は沙羅の恋人だから、他の男とイチャイチャするのを許すなんてあり得ない」

 沙羅は静かに頷いた。

「恋人がいる事を最初に話していいの?」

「自然の流れでいいよ。下手に焦って話したら変に思うかもしれないから」

 沙羅はそんな事を話しながら、でも、こんな物は必要ないと心のどこかで思っていた。龍也はそんな危険な人じゃない。お人好しだと言われても龍也の事を疑いたくなかった。
 そんな沙羅の気持ちが分かるのか、翔は沙羅の肩を抱き寄せる。

「龍也がいい奴だったとしても、俺の任務に変わりはないから。
 沙羅を守る事が俺の仕事。
 龍也という人間のバッググラウンドに少しでも危険な要素がある限り、俺は最善を尽くす。相手を傷つけない程度にね」

 沙羅はその時の翔の眼差しにゾッとしてしまった。いつもの可愛いらしい翔ではない誰かがいる。もしかしたら、本来の翔の姿はこっちなのかもしれない。