拝啓
 貴方がいなくなって、半年が経ち、冷たい冬はとうに過ぎ去り、熱を持った陽射しが暑さを伴いながら、降り注ぐ季節となりました。
 中略
 私は高校生になって半年、ようやく堅苦しい制服と長い電車通学、新たな広い世界に慣れてきたところです。
 部活動にも入って、日々太陽の下でボールを追いかける毎日を過ごしています。
 そんな忙しい生活の中、嬉しかったこと、楽しいこと、苦しいこと、悲しいこと、、、
 貴方に話したいことが、聞いて欲しいことが沢山あるのです。
 何時間話しても足りないぐらい、たくさんたくさん話したいのです。
 笑い合いたいのです。
 半年たって、生活がどんなに変わったとしても、貴方がいない毎日は未だに慣れず、寂しさと虚しさを含んでいます。
 中略
 もっとずっとそばにいたかった。
 私は貴方がいたから今、ここにいるです。
 どうか見守っていただけると幸いです。
 敬具
       愛をこめて、凪咲