教室に着き、鈴原から受け取った紙袋を机に置く。


「おーっす侑真。
何その紙袋?」


隣の席のやつが話しかけてくる。英二ほどお喋りじゃないけど、気さくで話しやすいヤツ。


「女の子からのプレゼント」

「えっ!
もしかして昨日の朝一緒に歩いてた子!?」

「あ、冗談冗談。
いや、その子からもらったものではあるけど、全然プレゼントとかじゃねーから」


まさか冗談を本気で取られると思ってなくて、つまんねー反応になってしまった。


「でもその子からもらったんだろ!?
脈アリじゃん!!」

「いや貸してたの返してもらっただけだし。
脈アリとかじゃねーし。俺その子狙ってねーし」

「えっ、そうなん?
じゃあさ、紹介してくれよ〜!
そんで春白の子集めて合コンしようぜ〜」

「……あー…」


いや…それは違くね?