「言ってない言ってないっ!
お兄ちゃんがストーカーとか言ってないっ」
「言ってんじゃねーか!」
「お兄ちゃんも自分で言ってたじゃん!」
「他人に言われるのとはちげーの!」
侑愛ちゃんと言い合ってるときの侑真くんは、いつもと違う、“お兄ちゃん”の顔をしてて。
私には絶対見せない顔が見れて、嬉しかった。
ふふ、と笑ってたら
『日菜ちゃん』と侑真くんのお母さんの声がした。
「うるさいうちの子たちは置いて、
後で一緒に温泉に行かない?」
『ここ温泉とサウナがあるんだよ』と教えてくれて
「行きたいです!」
って応えたら、侑真くんのお母さんはニコッと笑ってくれた。
そうだ、挨拶…!
「…あのっ!
私、侑真くんとお付き合いさせてもらってて…」
「うん?知ってるよ?」
「あ…の、
す、末永くお世話になりたいと、思ってる、ので…
よろしくお願いします…!」



