社長さんには逆らえないお父さんは必死にペコペコと頭を下げていた。
「……夏休み、
また侑真くんと会う約束ができたね」
侑真くんがうちに来てから、なかなか会う機会がなくて。
誘っていいのかも不安だったから、会えるんだと思うと嬉しい。
「俺は毎日でも会いたいくらいだけど。
まぁバイトもあるし、日菜は宿題もあるだろうし、毎日は無理だけどさ…」
「だね…」
「でも、
日菜と会える時間は、やっぱり特別だから。
バイトのときでもたまにこうやって店来てほしいし、宿題で忙しいときは俺が会いに行く」
『いや…それは邪魔するだけか?』と困ったように笑う侑真くん。
「ううん、そんなことないよ」
侑真くんがいてくれたら
やる気バリバリで早く宿題終わるかも。



