金髪くんの一途な愛





それから一通りまわって、いろんなものを買って。

みくると二人でシェアしたり遊んだりして、そろそろ日が落ちてきた。


「みくる、私そろそろ…」

「うん。
佐々木くん探してきな」


花火が打ち上がる正確な時間は発表されてない。

だからあのジンクスって、まず花火の上がるタイミングに告白することが難しいんだって、みくるがいってた。


もしかしたらもう上がってしまうかもしれない。

すぐにでも、侑真くんに会わなくちゃ。



久留米さんも侑真くんを誘ってるなら、きっと外にいると思って、金色の髪を探して走りまわった。


……でも、その姿は見つからない。

金髪はいるけど…どれも侑真くんじゃない。


「見つからない……」


もう久留米さんと合流して校舎内に入っちゃった?

あぁっ…もうわかんない!


どうしようと思ってたら

スマホがブブッとメッセージの受信を知らせた。


……みくるからだ。


【黒夏の1年A組の教室行って】


みくるから送られてきたメッセージはそんな内容。


……黒夏の1年A組の教室…?

……ってどこ!?