一般客は校舎内に入ることができないので、
屋台代わりのテントはグラウンドにずらりと並んでる。
なので校舎内は生徒の休憩所って感じで、静かだった。
「どこに呼び出すとか、決めてるの?」
「ううん、まだ…。
教室とか、空いてなかったら困るし…」
「あたしにできることあったら協力すっかんね」
「うん。
ありがとう、みくる」
なんて心強い友をもったんだろう。
やっぱり私、みくるのこと大好きだなぁ。
「ねぇ、ちょっと外行こ。
黒夏の方のテントも見てまわりたいし」
「うん」
みくると一緒に校舎を出て、
春白のテントをサラッとまわった後、黒夏の方へ向かった。