金髪くんの一途な愛



「お、日菜嬢起きた?」

「美宙くん…」


キッチンには美宙くんが立っていて料理していた。

さっきトントン聞こえてたのは美宙くんのせいだったみたい。


「なんで美宙くんがうちに…?」

「今日の打ち合わせの相手おれ〜。
っていうか、今日は打ち合わせ半分遊び半分って予定だったから」

「あぁ…それで…」

「ま、蓮司さん一人じゃ不安だろうし。
あ、日菜嬢、食欲ある?」

「うん」

「食べさせたほうが良いと思ってうどん作ってたんだ。
もう少しでできるから、座って待ってて」


え…

美宙くん、わざわざ私のお昼ごはんを作ってくれたんだ…。

美宙くんに言われたからダイニングで座って待つ。


それより………お父さんは何してるの?


「美宙くん、お父さんは?」

「日菜嬢が心配でたまらなかったのかずっとそわそわしててさ。
仕事にならないから切り替えてお昼でも食べようってなったのに
まぁ〜あの人料理できないから邪魔で。
部屋で待機してもらってる」

「ハハ…ごめん、美宙くんの仕事増やしちゃって…」

「仕方ないよ。
あの人は若い時から芸能界いたし、
なんでもやってもらってただろうからね」