───… だからなーちゃんと再会できたところで 俺を選んでもらえるはずがない。 なーちゃんのことは、もう諦めかけてる。 それでも良いと思う。 俺は今、日菜が好きだから。 このままなーちゃんと再会しないほうが、都合がいい。 都合がいい…んだけど。 今日の日菜の様子を見ると、胸がざわつく。 順調だと思っていたのに、 崩れてしまいそうな…… 日菜が、突然いなくなってしまいそうな予感がして…。 「………」 ぎゅっと拳を握る。 どうか、 日菜がまた、何事もなく笑ってくれますように…。