お父さんは

私のことを心配しすぎている。


お父さんとは、つい最近…中学を卒業するまで一緒に住んでなかった。

私の高校入学をきっかけに、ようやく一緒に住めるようになって

お父さんも浮かれている…というか、私に構いすぎな気がする。


「あぁ…心配だ、日菜。
やっぱり学校まで俺が送迎したほうが…」

「お父さんは過保護すぎよ。
今まで日菜ができなかったことをさせたいんじゃなかったの?」

「それは…そうだが…」

「もう昔とは違って、日菜も自由に色々したいわよねー?」


お母さんがポンポンと私の頭を撫でる。


「そういうわけじゃないよ。
お父さんに迷惑かけたくないだけだよ」

「日菜…!
俺は全然迷惑なんかじゃないぞ!」


あんまり昔のことを言うと

お父さんを責めてるみたいだから言いたくない。


けど、今のお父さんも面倒くさい。