「……ねぇ、

名前を聞いてもいい…?」





「──“なこ”です。

久留米(くるめ)奈胡(なこ)


「………っ」



“なーちゃん”

“なこです”


その名前は、彼の想い人に当てはまる名前。


侑真くんを思い出してるのか、照れながら微笑む彼女を見て


私と侑真くんの関係が終わる音が聞こえた気がした。