順調だった、はずだった。


付き合って一ヶ月でそれなりに登下校中に手を繋いで、可愛いって言ってもらえたりして、



お互いに好きだって言ったし、デートだって行った。




その日だって、丁度誕生日で二人で映画館デートをした。



したんだ。


なのに、なんで。



“メールで何か聞くくらいなら、リアルで聞いてほしい。”

って言っていた翔斗から送られてきた、一通のメール。




『咲田翔斗です。

ごめん。別れよう。』


風呂上がり、スマホを見ると一番上に表示されたメッセージ。

SMS。



なん、で。


浮かれた気分だった私は、一瞬でどん底に落とされた。



目の前が本当に真っ暗になった。

殺されそうになった時よりも、足が震えている気がする。