私を溺愛してくれるのは、親戚のお兄ちゃんでした。

今日は、朝からデートすることになった。

霧矢くんは大人ぽっくってかっこよかったから、私も少し大人風にしたくて、
いつもと違って、胸を強調したり、
タイトスカートを履き、黒のストッキング。メイクも大人風にした。

自分ながらだけど、自信があった。
霧矢くんが気に入ってくれたらいいな。

車で迎えにきてくれた。

瑞希の姿をみたら、霧矢は、家の中に連れられた。

「瑞希、メイクも落として、服も変えて、、、」少し怒ってた。

「なんで?私、、少しでも霧矢くんと釣り合うように、、、」

「その気持ちは嬉しい。でも、だめ。
瑞希はわかってない。周りの男が見るんだよ。やらしい目で。その胸。強調して、、、」

「ごめんなさい。」

「ごめん。俺の嫉妬だ。車で待ってるからいつもの服にして、、メイクもしなくていいから。お願い。」

聞いたことない声のトーンだった。
部屋を出ていってしまった。

お母さんが入ってきた、、、
「お母さん。霧矢くんが怒っちゃった。」

「瑞希。その格好は、お母さんも許さないよ。霧矢が怒るのがわかる。」

「だって霧矢くんが大人だから、私、、、釣り合わない。」

「霧矢がそんなこと考える?話し合いをしないとね。待ってるんでしょ。霧矢は、瑞希が来るまで絶対待ってるから、、、、」

「うん。」

メイクも落として、いつもの服にした。

「いってきます。」

「いってらっしゃい。がんばってね」

「うん。」

車に近づいた。
「霧矢くん。ごめんなさい。」

「車に乗って、、」

車に乗ってる間、霧矢くんは無口だった。

「どこへ行くの?」

「今日は予定変更。今うちは誰もいないから、少し話をしよう。」

「はい。」

霧矢くんの部屋に通された。

「瑞希。俺は、ずっと瑞希が好きなんだよ。なんで俺に釣り合わないっていうの?
そんなこと俺が思うわけないよね?」

「霧矢くんが大人でカッコいいから、、」

「あの服はだめだよ。俺だけしかみないならいい。あれで出かけるのはだめ。」

「でも、、、」

「あの服は、男を誘惑する。周りがそんな目で見てたら、俺が我慢できない。」

「誘惑?私そんなに大人じゃないよ?」

「胸も強調して、谷間が見えそうになってるし、お尻も強調してるよ。ウエストもしまってて、、

スタイルめっちゃいいんだよ?
俺だけ知ってたらいいから、、」


「うん。」

「わかったらいいよ。瑞希の気持ちは嬉しいよ。でも、そのままでいいから、そのままの瑞希がいい。大人になりたかった、俺がするから。。」

「霧矢くん。ありがとう。」

「瑞希。俺の前だけなら。
家から出ないならいい。
どんな格好をしてもいい。
俺を誘惑する服でもいい。
見せてほしいよ。
でも、他人には見せたくない。絶対嫌!

似合ってたよ。大人の瑞希も色っぽいし、いいよ。」

「本当に?」

「ああ。」

「怒ってない?」

「怒ってないよ。嫉妬だから。」
 抱きついた。

「ごめんなさい。」少しだけ涙目だった。

「じゃあ。出かけようか。」

「もう少しだけこうしていたい。」

「いいよ。寒くない?」

「霧矢くんがあったかいから、、」

「布団行こうか。」

「?」

「この部屋暖房がないから、寒いだろ。」

「霧矢くんあったかい。」

スヤスヤし始めた。
瑞希は疲れたんだろうな。

この二、三日考えて、おしゃれを考えてくれたんだろうな。
頑張って化粧もしたんだろうな。

目が真っ赤だったから、泣いてたな。

「ごめん。俺の嫉妬で、、でもあの姿は、やばい。あれでデートしたら、周りのみんなが振り向く。俺の瑞希なのに。」

完全に嫉妬だった。

霧矢はずっと瑞希の顔を見てた。
そうすると親が帰ってきたから、下へ行き、ご飯を頼むことにした。


「母さん。今瑞希がきてる。ちょっと俺が、嫉妬して泣かしてしまったから、疲れて眠ってる。」

「嫉妬もほどほどにね。せっかく付き合えるようになったのに、逃げてくよ。」

「ああ。」

「ご飯はオムライスでいい?」

「ああ。瑞希が好きだから、、、」




「瑞希おはよ。」

「え?もしかして、、寝過ぎた?」

「母さんが帰ってきたから、ご飯作ってもらってるよ。」

「ごめんなさい。今日一日潰れちゃったね。」

「いいんだよ。俺が悪いから、、、」

「私が悪かったの。」

「瑞希が隣で眠ってるのみてたら幸せだったからよかったよ。」

「みてたの?」

「当然。かわいかったよ。」


「母さんに作ってもらってるから、ご飯を食べに行こう。」

リビングに行ったら、お母さんがいた。


「お久しぶりです。」

「瑞希ちゃん久しぶりね。可愛くなって、、、」
ニヤニヤしながら、霧矢くんをみた。


「母さん。。」

「ごめんごめん。ご飯食べて。」

「オムライス大好き。」

「瑞希ちゃんは、昔から好きだったよね。」

「はい。美味しいです。」

世間話をして楽しい時間だった。


お母さんのメールがなった。

「お父さんから、久しぶりに映画見ないか?って言われたから行ってくるわ。夜遅くなるから、瑞希ちゃん帰っちゃうね。また今度ゆっくりしてってね。」

「ありがとうございます。」

母さんは出ていった。

瑞希ちゃんめっちゃ可愛い。
霧矢が他の女の子に興味ないわけだ。
性格もいいし、欠点があるのかしら?
娘に早くなってくれないかしら。
と霧矢の母は思う。


「ここなら暖房もあるし、テレビもあるから、ゆっくりしよう。」

「霧矢くんくっついていい?」

「いいよ。おいで。」

二人はゆっくりテレビを見てた。

その時、瑞希が、強く抱きしめてきた。
「どうした?」

「霧矢くん。お願い。キスしてほしいの。」

「どうしたの?泣きそうな顔して。」

「何もないよ。」

「何もない顔じゃない。」

「寂しいの。霧矢くん。。私と目を合わせて。お願い」

キスをしたら、瑞希は、俺の口を開けてきた。

「可愛い。好きだよ。瑞希」

安心した顔をした。
落ち着いてきたみたい。
長い時間キスをした。

今日はここまで。
「うん、ありがとう。」いつもの笑顔なった。