「生きる理由なんて無くてもこうして生きてきたんだから、いちいち考えないの。あそうだ!好きなものとかないわけ?」 バス停まで一緒に歩きながら去川にそうきくと、「ない。今まで一度だって何かにハマったことがないんだ」と言った。 「まじで?そんな人いるんだ。好きなアニメもないわけ?」 「ない。面白いとは思うけどね、ハマるとかはないんだ」 「好きなもの見つけた方がいいって。生きるとか死ぬとかどうでもよくなるくらい好きなもの」 「そういう君はあるわけ?」 「あるよ」 「なに?」