「パルス!ご飯だよ!何で食べないの!?」

ペットのシロウサギに餌を突き出す妹を見兼ねて、私、朝倉 亜里珠は後ろから手を貸した。

「亜里香、優しく渡さないと。パルスびっくりしてるでしょ?」

私はそっとパルスにキャベツを差し出した。パルスはそれを美味しそうにムシャムシャと食べる。
亜里香がすね始めたのが分かった。

「何でお姉ちゃんのは食べるのー?パルスのばかぁ。」

「こらこら。さ、私達もご飯だよ。」

私が走りだすと、亜里香も慌てて追いかけてきた。

「あ、待ってよぉ、お姉ちゃん!」