その後、女王は城門前まで見送りに来てくれた。
「…さっきからシロウサギ、テンション低くない?」
「昔、お茶会の最中に三日月ウサギに時計を壊されたらしいですわよ?クスス…でしたわよね、シロウサギ?」
「…ハァ。構わないで下さい。」
長い耳を垂らし、のろのろ歩くシロウサギを可笑しく感じた亜里珠と女王は声を押し殺して笑った。
「それにしても、その小さな少女のために自らここに来たなんて、アリスは勇気がありますわね。」
女王の言葉に、亜里珠は照れて首をすくめた。
「だって、その子は私の可愛い妹だもん。当たり前だよ。」
「まあ!そうでしたのね。」
「じゃ、行きますよ。」
「うん!さよなら、女王様。」
シロウサギに手を引かれ、亜里珠は笑顔で別れを告げた。
「ええ、お気をつけて。」
手を振る亜里珠に、女王も笑顔で小さく手を振った。
そして、亜里珠達が見えなくなった頃、ハッと女王は思い出したように口を開いたのだった。
「あら?確かアリスのご姉妹って――…」
「…さっきからシロウサギ、テンション低くない?」
「昔、お茶会の最中に三日月ウサギに時計を壊されたらしいですわよ?クスス…でしたわよね、シロウサギ?」
「…ハァ。構わないで下さい。」
長い耳を垂らし、のろのろ歩くシロウサギを可笑しく感じた亜里珠と女王は声を押し殺して笑った。
「それにしても、その小さな少女のために自らここに来たなんて、アリスは勇気がありますわね。」
女王の言葉に、亜里珠は照れて首をすくめた。
「だって、その子は私の可愛い妹だもん。当たり前だよ。」
「まあ!そうでしたのね。」
「じゃ、行きますよ。」
「うん!さよなら、女王様。」
シロウサギに手を引かれ、亜里珠は笑顔で別れを告げた。
「ええ、お気をつけて。」
手を振る亜里珠に、女王も笑顔で小さく手を振った。
そして、亜里珠達が見えなくなった頃、ハッと女王は思い出したように口を開いたのだった。
「あら?確かアリスのご姉妹って――…」