アリス人形

「やったぁ、入り口だっ!えっと…道って最初、右…だっけ?」

「左、右、左、左、右、左、右だ。」

帽子屋は亜里珠の手を取り、ずかずかと進み始めた。

「さすが帽子屋さん。」

へらっと笑う亜里珠に、しばし帽子屋は呆れた。

「これくらい覚えられるだろ?」

「ゔ…そう?」

道には無数の深紅のバラが咲き誇る。まるで獣道を通っているみたいだと内心、亜里珠はワクワクしていた。

幾度にも出会う分かれ道を2人は順調に進んでいく。

左、

右、

左、

左、

右、

左、

…、

「どう、して…?」

「…マジかよ。」