アリス人形

森を抜けた亜里珠と帽子屋の目の前には、限りなく高いバラの壁が待っていた。

「ほぇー…。」

亜里珠はただただ見えない壁の天辺を見つめ、

「さて。入り口入り口っと。」

帽子屋はキョロキョロと辺りを見回し始めた。

すると、

──ズズッ…ガサガサザワ

壁に、高さ2メートルほどの狭いトンネルが現れた。