氷の華とチョコレート


「自分の世界のない、受け身な依存ちゃんは飽きられてフラれちゃうぞ?」


 うぐっ!

 グサッと、菜摘に突き刺されてしまった。


「……はぃ」


 自分の世界かぁ……。


『何言われても、自分は自分って、やりたいことやった方が特じゃない?』

「……」


 そう言えば、真間さんにも似たようなこと言われたな。

 やりたいこと、か。

 自分のやりたいこと、自分の世界を持つことが出来れば、今よりもっと自分に自信を持つことが出来るだろうか?


「美羽は、みんながびっくりするくらい美人でキレイなんだから、それだけでもスッゴク自信持てるはずなんだよ?」

「……ん」


 私は、お湯にもぐってしまいたい気持ちで、ぶくぶくと目の下までお湯につかった。他の人に美人とかキレイとか、言われるのは裏を感じて怖いけれど、真っ直ぐな菜摘に言われると嬉しいと言うか、物凄く照れてしまう。


「……」


 のぼせそう……。


「ありがと、菜摘、……自分の世界持てるように、頑張ってやりたいこと探してみるよ」

「おぉ? 真間さん効果かな? いいじゃんガンバレ!」
 

 わたしの言葉に、隣で目を見開いた菜摘が嬉しそうに笑ってくれた。


「もうそろそろ出る? 暁陽たち待ってるだろうし」


 お湯の中で大きくのびをして、菜摘がゆっくりと浮かんで後ろに進む。


「う、ん、……菜摘、一つだけ聞いてもいい?」