氷の華とチョコレート


 い、痛い……。

 菜摘は、自信のないことを言うと、いつも叱ってくれる。


「それで~?」


 私のほっぺたは、まだつねられたままだ。


「それで……、真間さん、スゴくモテそうなのに、どうして彼女いなかったのかな? って、不思議に思っちゃの」

「あぁ、確かに、……でも、ただ単に出会いがなかっただけかも知れないよ? 社会人って、極端に出会いなくなるし」

「……」


 言われてみれば、学生の時にくらべると出会いは少ない。可愛い人やカッコいい人に、恋人がいない期間が増えてる? と言う話を良く耳にする。真間さんも、それだろうか?


「実は真間さん、美羽みたいに元カノにヘンなトラウマあったりしてぇ~?」


 えっ!?


「……」


 うぅっ、想像したらキリがないって、わかっているんだけれど……。やっぱり気になってしまう。


「もう、冗談だよ? そんなの気にしてないで、美羽はもっと自信持つこと!」


 うっ、いつも菜摘に言われてしまう言葉、また言われてしまった。


「……」


 でも、どうやったら自信が持てるのか、わからないでいる。