氷の華とチョコレート


 本当に、ホッとした顔で、水面をパシャパシャとする菜摘。たぶん暁陽も……。二人は、真間さんが大丈夫な人なのか、今日ずっと、見てくれていたんだろうな……。


「ありがとう、菜摘、……暁陽にも伝えて?」

「言っとく、……美羽は、せっかく付き合えた真間さんと長く続くように頑張らないとね」

「……ん」


 彼女にそう言ってもらえてよかったと思う反面、私の中にある不安が少しだけよみがえる。

 やっぱり私には、もったいないくらいの人なのかな? なんて、思ってしまう。


「どうした? 美羽」

「……う、ん、何でもない」


 こういうの菜摘は、たぶん嫌いだし……。


「何でもないって顔、してなかったわよ?」


 うっ、やっぱり菜摘だ、私のこういうの、すぐにわかってしまうんだな……。


「菜摘が怒ること、言ってもいい?」

「うん?」

「真間さん、私にはもったいないくらいの人だな、って思ってて……」

「またぁ、美羽は~っ!」


 言いながら、菜摘は、私のほっぺたをつねってくる。