「楽しかったね」
「うん、暁陽があんなにゴーカート上手いとは知らなかったよ」
「そうだね、驚いた」
「これから免許取ってもらって、車で色々連れてってもらおう」
ふふふ……、暁陽大変だ。
意外だなと思うこと、三年一緒に住んでいても、わからないことはまだまだあるんだな……。
「全然知らない暁陽を見れて、得しちゃったぁ」
嬉しそうにニッと、笑う菜摘、そんな所が、彼女の魅力的な所だなと思う。
「うん」
私も今日、たくさん知らなかった真間さんの顔を、見ることが出来た。ふんわりとした優しげな雰囲気の彼が、あんな激しいスカッシュを当たり前にしているのに驚いて、そして、そのカッコ良さに、またドキドキしてしまった。
二人の時とは違う真間さんを見ることが出来て、本当に得した気持ちだ。
「いい人だね?」
「えっ?」
「真間さん、いいオトコでよかったじゃん」
「……!?」
菜摘は、お姉さんみたいな笑顔で、私を見て言った。
「ちゃんとアタシたちタテながら、美羽のことも気遣ってたし」
「……」
「マロンと全然違って、……安心した」
あっ……。


